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【Java Ring】04. iB-IDE を動かす
iButton 向け統合開発環境である iB-IDE を入手し,起動してみます。
前回の記事では,Java Ring の手掛かりを Web で探し,iB-IDE という iButton 向け統合開発環境を見つけました。 今回は,その iB-IDE を実際に起動するところまで試してみます。
iB-IDE を入れる#
アーカイブされたページを見てみると,ここでは Java Communications API 2.0 と iB-IDE の両方を配布しているらしい。 まずは iB-IDE の方を落として解凍してみました。
中からは Setup.jar と Setup.bat が出てきます。
試しに Setup.bat を走らせたところ,次のエラーが出ました。

Syntax: SETUP jdkPath
Where jdkPath is the path to your Java executable.
Example: SETUP c:\JDK1.2.2\bin\java.exe
Press any key to continue . . .
なるほど,Java 25 ではやはりダメなようです。
引数として Java 実行ファイルへのパスを渡す前提になっており,想定されているのも JDK1.2.2 の頃の環境です。
ただ,Setup.bat は結局 Setup.jar を起動しているだけに見えます。
そこで,.bat の正規系の動きを再現するつもりで,次のように直接起動してみました。
java -cp Setup.jar Setup
すると,インストーラのウィザードが立ち上がりました。

どうやら Dallas Semiconductor の製品だったようです。 このままインストール完了,と思いきや,なにやらエラーがでていますね。
Verifying communications API...Failed.
なるほど,どうやら Java Communications API なるライブラリか何かが必要なようです。
Java Communications API を入れる#
もう一方のファイルを解凍すると,次のようなファイルとディレクトリが出てきました。

ところで,これはあとに調べて分かったことですが,Java comm API の世は混沌としており,もはや現代には存在しないようです。 この時代には 64 Bit マシンはまだ有りませんから,配布されている dll は 32 Bit 版しかありません。
Windows では,そのへんをよしなにやって 32 Bit 版のソフト・ウェアを実行できることがあるのですが, 64 Bit 版ソフト・ウェアによる 32 Bit 版 DLL の呼び出しはサポートされていません。
そこで,32 Bit 版 Java の最新版たる 1.8 をインストールし,その上で Java comm API を使うことにしました。
Readme.md の指示に従って,マシンにすでに入っている JDK 1.8 にインストールしてみます。
そのうえで,comm.jar をクラス・パスに追加し,Setup.jar を強引に実行してみました。
java -cp "<comm.jar のパス>;Setup.jar" Setup

今度はうまくいきました。良かったです!
起動#
析出した iB-IDE.bat を実行してみたところ,起動スプラッシュが表示され,
数秒後にメイン画面が表示されました。


なかなかワクワクする UI ですね。
Emulated iButton... とあるので,iButton のエミュレータが付属しているのかな?
まとめ#
いかがでしたか?
この記事では,前回見つけた iB-IDE を実際に入手し,Java Communications API と 32 Bit 版 Java という 古の依存関係を乗り越え,なんとか起動するところまで確認しました。
起動しただけでもかなり嬉しいのですが,まだ Java Ring そのものとは通信できていません。 次回は,この iB-IDE から Java Ring に話しかけてみたいと思います。
ではでは。